Android で MP3 を文字にするには、音声ファイルを取り込める文字起こしアプリを使います。Retexta なら、New task をタップし、More templates から Transcript only を選び、Import audio で MP3 を選ぶだけです。Retexta はファイルをスマートフォンの中で音声認識用の形式に変換してからアップロードし、テキストを返します。M4A と WAV も同じ手順です。文字起こしそのものではなく、要約やメモ、メールが欲しいときは、Transcript only の代わりにその目的を選びます。
| ファイル | Retexta での扱い(アプリのコード) |
|---|---|
| MP3(.mp3) | Android 標準のデコーダーで変換してから文字起こし |
| M4A(.m4a、AAC) | Android 標準のデコーダーで変換してから文字起こし |
| WAV(.wav)、16 ビット PCM | Retexta 自身のコードで変換してから文字起こし |
| そのほかの WAV(8 ビット、24 ビット、浮動小数点) | Android のデコーダーに渡す。24 ビットと浮動小数点は Android の一覧にない(下記参照) |
| 動画ファイル(映像つきの .mp4) | 表示されない。取り込み画面には音声ファイルだけが出る |
Android で MP3 を文字起こしする手順
Retexta は、クラウドで処理する Android 向けの音声文字起こし・AI ライティングアプリです。話されている言語は自動で判別されるので、日本語の MP3 は日本語で文字になります。アプリのメニューは英語で、以下のボタン名は英語のまま書いています。
- MP3 をスマートフォンに入れます。 Google ドライブなど、Android のファイル選択画面に表示されるクラウドドライブでもかまいません。
- Retexta を開き、New task をタップします。
- What do you want to do? で、受け取りたい形を選びます。
- Transcript only(More templates の中):AI による書き直しなしの文字起こし。
- Summarize a meeting:決定事項とやることリスト付きの要約。
- Take notes(More templates の中):整理したメモ、やることリスト、短い要約。
- Translate(More templates の中):内容をほかの言語で。
- Add your input で Import audio をタップします。Android のファイル選択画面に、音声ファイルだけが表示されます。
- MP3 を選びます。
- Retexta がスマートフォンの中で音声を 16 kHz のモノラルに変換し、アップロードしてサーバーで文字起こしします。長いファイルは、アップロードの前に最長5分ずつに分けられます。区切りは、アプリが見つけられた場合は話の切れ目になります。
- 結果を読みます。AI の結果には「AI-generated. Check important details.」と表示されます。
Import audio と、Transcript only 以外のすべての目的は Retexta Pro の機能です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。結果のコピー、共有、エクスポート、スクリーンショット、そして無料の結果を使い切った後のご利用には、Transcript only も含めて Retexta Pro またはクレジットが必要です。
M4A を文字起こしする
M4A は、多くのスマートフォンの録音アプリや、一部のメッセージアプリから保存した音声でよく使われる形式です。MPEG-4 のコンテナに AAC の音声が入っていて、Android の対応形式の一覧にも AAC(.m4a)が載っています。Retexta では MP3 とまったく同じように取り込めます。New task、目的を選ぶ、Import audio、ファイルを選ぶ、の順です。
WAV を文字起こしする
WAV は圧縮されていないのでファイルが大きくなりますが、扱いはいちばん簡単です。16 ビット PCM の WAV(最も一般的な形式)は、Retexta が自分のコードで変換します。チャンネルをモノラルにまとめ、16 kHz に変換し、Android のデコーダーは使いません。それ以外の WAV は Android のデコーダーに渡されます。Android の対応形式の一覧で WAV に挙がっているのは 8 ビットと 16 ビットのリニア PCM だけなので、録音機器で作った 24 ビットや 32 ビット浮動小数点の WAV は失敗することがあります。その場合は、先に 16 ビットの WAV か MP3 に書き出してください。
Retexta が取り込める音声形式
Retexta は、Android が音声と判断したファイルをすべて受け付け、Android 自身のデコーダー(MediaExtractor と MediaCodec)で変換します。例外は 16 ビット PCM の WAV で、これは Retexta が自分で読み込みます。つまり、どの形式が使えるかは Android の対応形式の一覧に従います。私たちは 2026年9月25日にアプリのコードを確認しましたが、これらの形式をスマートフォンで試したわけではありません。
| 形式 | Android のデコーダーの対応(Android Developers) | Retexta での端末テスト |
|---|---|---|
| MP3(.mp3) | 対応 | 未テスト |
| M4A(.m4a)、3GP(.3gp)、ADTS(.aac)の AAC | 対応 | 未テスト |
| WAV、16 ビット PCM | Retexta 自身のコードで読み込み | 未テスト |
| WAV、8 ビット PCM | 対応 | 未テスト |
| FLAC(.flac) | Android 3.1 以降 | 未テスト |
| Ogg Vorbis(.ogg) | 対応 | 未テスト |
| Ogg 内の Opus(.ogg) | Android 5.0 以降 | 未テスト |
| AMR(.amr、.3gp) | 対応 | 未テスト |
Retexta は Android 7.0 以降が必要なので、上の表の Android のバージョン条件はすべて満たしています。拡張子が .opus のファイルは多くの場合 Ogg に入った Opus ですが、Android の一覧には .ogg しか載っていないので、.opus は未確認として扱ってください。
ファイルを取り込めないとき
Retexta に「Couldn’t convert this audio file for transcription.」と表示されたら、スマートフォンがそのファイルを変換できなかったということです。音声変換ツールで MP3 か 16 ビットの WAV に書き出して、もう一度取り込んでください。「We couldn't pick up any speech in this recording.」と表示されたら、ファイルが無音か、音がとても小さい可能性があります。
文字起こしの結果を左右するもの
- 形式より録音の質。 はっきり録れた MP3 のほうが、雑音の多い WAV よりきれいに文字になります。マイクとの距離、周りの音、話が重なることのほうが、ファイル形式よりずっと影響します。コツは 文字起こしの精度を上げるコツにまとめています。
- ステレオはモノラルになる。 Retexta は文字起こしの前にすべてのチャンネルを1つにまとめます。2人の話し手を別々のチャンネルで録っていても、その区別は残りません。
- 言語。 話されている言語は自動で判別され、言語を選ぶ操作はありません。書き上げる結果は、日本語をはじめ50以上の言語で受け取れます。
- 漢字の変換。 日本語では、読みが同じ別の言葉(「以上」と「異常」など)や、人名の漢字が違うことがあります。大事な言葉は音声と照らし合わせます。
- 話者名とタイムスタンプ。 Retexta の文字起こしは、話者名やタイムスタンプのないテキストです。
無料ツールやパソコンのソフトを使う場合
- 無料のオンラインサイトは、ファイルをサイトにアップロードする必要があります。個人的な録音を上げる前に、運営者と、アップロードしたファイルの扱いを確認してください。
- パソコンのソフトや文書作成ソフトの文字起こし機能もありますが、対応するファイル形式、日本語の扱い、プランの条件は私たちは確認していません。使う前に各ソフトの説明を確かめてください。
- スマートフォンの録音アプリも文字起こしできることがありますが、多くはそのアプリで録音した音声が対象です。Android でボイスメモを文字起こしする方法をご覧ください。
- Retexta は、Pro の結果をいくつか無料で試せます。ファイルの取り込みには Retexta Pro が必要です。
文字にしたあとは
インタビューの録音なら インタビューを文字起こしする方法、番組の音声なら ポッドキャストを文字起こしする方法をご覧ください。LINE で届いたボイスメッセージは LINE の音声メッセージを文字起こしする方法で扱っています。アプリについては Retexta:AI 文字起こしアプリへ。
出典
FLAME Apps が 2026年9月25日に確認しました。
- Android Developers「Supported media formats」(英語、2025年5月22日更新):音声のデコーダーとコンテナ、WAV のビット深度、Android のバージョン。
- Retexta のアプリコード(Android、バージョン 2026.1.23、Android 7.0 以降):
audio/*の取り込み画面(RecordScreen.kt)、16 kHz モノラルへの変換(AudioNormalizer.kt)、最長5分ずつの分割(CloudAudioChunker.kt)、言語の自動判別と言語一覧(TranscriptionLanguageCatalog.kt)、エラーメッセージ(アプリの文字列)。 - Retexta:プランの名前は、アプリと Google Play の掲載情報に基づきます。
