Android でメールを音声入力するには、キーボードのマイクを使います。Gmail や Outlook で本文の欄をタップし、Gboard の上部にあるマイクアイコンをタップして、「お話しください」と表示されたら話します。キーボードの音声入力は、話した言葉をそのまま文字にします。「お世話になっております」から結びのあいさつまで、敬語も自分で正しく話す必要があります。思いつくままに話して、そのまま送れる丁寧なメールに仕上げてほしいなら、メールを書いてくれる AI 文字起こしアプリを使います。
| やりたいこと | 向いている方法 |
|---|---|
| どのアプリでも、話した言葉をそのまま入力したい | Gboard の音声入力(キーボードに入っていて追加料金なし) |
| 句読点の自動入力や「送信して」などの音声コマンド | Gboard の高度な音声入力機能(Pixel 6 以降) |
| 用件を話して、選んだ文体のメールに仕上げてほしい | AI 文字起こしアプリ(例:Retexta) |
Gmail で Gboard を使ってメールを音声入力する
手順は Google の Gboard ヘルプ「音声入力」(2026年9月26日確認)に沿っています。Google によると、キーボードで入力できるところなら、ほとんどの場合は音声入力も使えます。
- Gboard がキーボードになっているか確認します。入っていなければ Google Play からインストールします。
- Gmail を開き、メールを作成するか、返信するメールを開きます。
- 本文の欄をタップして、キーボードを表示します。
- キーボードの上部にあるマイクアイコンをタップします。
- 「お話しください」と表示されたら、入力したい内容を話します。
1つの単語だけ直したいときは、その単語を長押ししてからマイクアイコンをタップし、正しい単語を話します。Google は、一部の言語は音声入力に対応していないこと、手順の一部は Android 7.0 以降でのみ動作することも書いています。
句読点について: 通常の音声入力でも、フレーズを話して句読点を入れられる言語があります。ただし、日本語のヘルプページには、日本語で使うフレーズの一覧は載っていません。「、」や「。」が思いどおりに入らないときは、次の高度な音声入力機能を使うか、あとから手で直します。
Pixel の「高度な音声入力機能」
Pixel 6 以降(Pixel Fold、Pixel Tablet を含む)の Gboard には、高度な音声入力機能があります。Google のヘルプページ「高度な音声入力機能を使用する」によると、次のことができます。
- 話すのに合わせて、句読点が自動で入ります。
- 「削除して」「消去して」「すべて消去して」などの音声コマンドで編集でき、「送信して」と言うとメッセージを送れます。
- 対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、スペイン語です。
- 音声入力したテキストは端末上で処理され、[修正] 機能や詳細な編集機能を使った場合を除き、Google のサーバーには送られません。
オンにするには、テキストを入力できるアプリで入力欄をタップし、キーボード上部の設定アイコンから [音声入力] を開いて、[高度な音声入力機能] をオンにします。
Android の Outlook でメールを音声入力する
Android の Outlook には、以前は独自の Dictate ボタンがありました。Microsoft の英語版ヘルプには「The dictate feature will be retired from Outlook Mobile starting in September 2024.」とあります。見つからない場合は、キーボードのマイクを使います。
- Outlook を開き、メールを作成するか、返信するメールを開きます。
- 本文をタップします。
- Gboard 上部のマイクアイコンをタップして話します。
ほかのキーボードを使っている場合は、そのキーボードに別の音声入力ボタンがあることがあります。上の手順は Gboard の場合です。
音声入力したビジネスメールが、まだ手直しを必要とする理由
キーボードの音声入力は文字起こしです。話したことを、話した順に文字にします。短く整った文ならとても便利ですが、考えながら話すと次のようになりがちです。
- 言い直しが残る(「来週の、あ、いや、再来週の」)。
- 大事な用件が最後に来て、前置きが長くなる。
- 「お世話になっております」「何卒よろしくお願いいたします」などの定型文、宛名、署名を毎回自分で話す必要がある。
- 敬語が話し言葉のまま文字になる(「してもらえますか」のまま、「していただけますでしょうか」にならない)。
- 同音異義語が違う漢字になる(「保証」と「保障」、「以上」と「異常」など)。
原稿を読み上げるように話すか、あとで直すかのどちらかになります。AI 文字起こしアプリは発想が逆で、メールに書いてほしい用件を話すと、アプリがメールを書きます。
用件を話すだけで仕上がったメールに:Retexta
Retexta は、クラウドで処理する Android 向けの音声文字起こし・AI ライティングアプリです。キーボードではありません。 Gmail に直接入力するのではなく、Retexta で話して仕上がったメールを受け取り、それをメールアプリで送ります。日本語で話せば、日本語のメールになります。アプリのメニューは英語で、以下のボタン名は英語のまま書いています。
- Retexta を開き、New task をタップします。
- What do you want to do? で Write a message をタップします。
- What kind of message? で種類を Email にし、文体を選びます。Professional、Formal、Friendly、Casual、Clear & concise、Warm、Persuasive から選べます。取引先へのメールなら Formal か Professional が近いでしょう。Next をタップします。
- Record audio をタップして話します。宛先、用件、大事な点を、思いつくままに話してかまいません。「金曜、じゃなくて木曜」のような言い直しがあっても大丈夫です。
- 録音を止めると、Retexta が文字起こしし、メールを書きます。
- イメージと違うときは、結果の画面で文章の種類、文体、言語、長さを録音し直さずに変えられます。
- Share から Send email をタップするとメールアプリで下書きが開きます。コピーして Gmail や Outlook に貼り付けることもできます。コピーと共有には Retexta Pro またはクレジットが必要です。
送る前にメールを読んでください。結果には「AI-generated. Check important details.」と表示されます。名前、日付、金額、約束した内容はもちろん、敬語が相手との関係に合っているかも確認しましょう。メールはあなたの名前で届きます。
Write a message は Retexta Pro の機能です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。コピー、共有、エクスポート、そして無料の結果を使い切った後のご利用には、Retexta Pro またはクレジットが必要です。
例:話した内容から、敬語のメールに
この例は、考え方を示すために私たちが作ったものです。アプリの実際の出力ではなく、結果は毎回変わります。
話した内容:
えっと、印刷会社の吉田さんにメール。チラシの件で、納品日をずらしてほしい。イベントが七日から十四日に延びたので、納品は十日でいいです。あと、枚数を二百枚増やして、全部で七百枚に。値段が変わるかどうかも聞いておいて。いつも丁寧にやってもらってるので、校正のお礼も一言。
仕上がったメール(Email、Formal):
件名:チラシ印刷の納品日と部数の変更について
株式会社〇〇印刷
吉田様
いつもお世話になっております。〇〇の[自分の名前]です。
先日は校正刷りをお送りいただき、ありがとうございました。
仕上がりを大変うれしく拝見しました。
イベントの開催日が7日から14日に変更となったため、
ご注文内容を次のとおり変更させていただけますでしょうか。
・納品日:10日
・部数:700枚(200枚追加)
部数の変更により、お見積もり金額が変わる場合は
お知らせいただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
[署名]
メールの内容は、すべて話した中に入っています。違いは順番と言葉づかいです。お礼が先に来て、2つの変更点がひと目でわかり、質問が独立した一文になっています。
メールを音声入力するときのコツ
- 最初に宛先と用件を言う。「吉田さんにメール、納品日の変更」と言うと、AI にも、あとで読み返す自分にも伝わります。
- 名前の漢字を確認する。 音声認識は、読みが同じ別の漢字を選ぶことがあります。送る前に宛名と人名を必ず見直します。
- 数字ははっきり言う。 日付、金額、数量、注文番号は、結果でも確認します。
- 静かな場所で話す。 周りの音があると、どの音声入力でも精度が落ちます。
- 最後の確認は自分で。 Gboard でも AI アプリでも、送信の前に一度読みましょう。
Gboard と Retexta の比較
| Gboard の音声入力 | Retexta | |
|---|---|---|
| 何か | キーボードのマイク | 音声文字起こし・AI ライティングのアプリ |
| 話す場所 | Gmail、Outlook など、あらゆる入力欄 | Retexta の中。結果をメールアプリに共有かコピー |
| できあがるもの | 話した言葉そのまま | 選んだ文体で仕上がったメール |
| 句読点 | フレーズで入力。Pixel 6 以降は自動 | AI が書く |
| 費用 | 追加料金なし | 無料で試せる。Write a message は Retexta Pro、コピーや共有には Retexta Pro またはクレジット |
短いメールを整った文で話せるなら、Gboard で十分で、費用もかかりません。考えながら話して、あとで書き直すことが多いなら、メールまで書いてくれるツールでその手間を省けます。
次に読みたいガイド
商談や打ち合わせの後のメールは フォローメールの書き方、休暇前の設定は 不在通知・自動返信メールの書き方で扱っています。会議の後には 議事録の書き方もどうぞ。すでに録音があるなら Android でボイスメモを文字起こしする方法へ。アプリについては Retexta:AI 文字起こしアプリへ。
出典
FLAME Apps が確認した日付を各項目に記載しています。
- Gboard ヘルプ「音声入力」(Android、2026年9月26日確認):手順、句読点、言語と Android のバージョンについての注意。
- Gboard ヘルプ「高度な音声入力機能を使用する」(2026年9月26日確認):Pixel 6 以降、句読点の自動入力、音声コマンド、対応言語、端末上での処理。
- Microsoft Support「Dictate your emails in Outlook Mobile」(英語、2026年9月25日確認):Dictate 機能の廃止。
- Retexta:目的、メッセージの種類、文体、プランの名前は、アプリ(バージョン 2026.1.23、メニューは英語)と Google Play の掲載情報に基づきます。
