ダーツは、1ラウンドに3本ずつ交互に投げ、ボードに刺さった場所の点数で勝負するゲームです。代表的なゲームは2つ。持ち点から点数を引いてちょうど0を目指す01(ゼロワン)と、15から20とブルを取り合うクリケットです。日本では DARTSLIVE や PHOENIX などのソフトダーツのマシンで遊べる一方、ハードダーツ(スティールダーツ)の大会は JSFD の競技規則で行われます。このページでは両方のルールを分けて説明します。
ダーツそのものの遊び方をざっと知りたい方は、先にダーツの基本と遊び方をどうぞ。
| ルール | ハードダーツ(JSFD 競技規則) | ソフトダーツ(マシン) |
|---|---|---|
| ボード | ブリッスル(麻)のボード | 穴のあいた電子ボード |
| 1ラウンド | 最大3本 | 3本 |
| 距離 | 237 cm(ボード面の真下から) | 244 cm とされる(下記) |
| ブルの高さ | 173 cm | 173 cm |
| 01の上がり | ダブルアウト | シングル上がりが多い、設定で変更可 |
| ブル | インナー50点、アウター25点 | 50点のみ、または25点と50点(ゲームと設定しだい) |
| 点数の記録 | スコアラーかマーカー | マシンが自動で数える |
ボードと点数
ボードは1から20の数字が時計のように並び、それぞれにシングル、ダブル、トリプルがあります。
| 刺さった場所 | 点数 |
|---|---|
| シングル(広いエリア) | 数字どおり |
| ダブル(外側の細いリング) | 数字の2倍 |
| トリプル(内側の細いリング) | 数字の3倍 |
| アウターブル(シングルブル) | 25点 |
| インナーブル(ダブルブル) | 50点 |
JSFD の競技規則は、インナーブル50点、アウターブル25点、トリプル3倍、ダブル2倍のボードを使うと定めています(JSFD 2-2)。1本の最高はトリプル20の60点、1ラウンドの最高は180点です。ボードに刺さらずに落ちたダーツは得点にならず、投げ直しもできません(JSFD 2-4)。
ソフトダーツのマシンでは、ブル全体を50点とする方式(ファットブル)と、25点と50点に分ける方式(セパレートブル)があります。DARTSLIVE のゲーム解説では、カウントアップでブル1本を50点として計算し、イーグルズアイでは「シングルブルは25点、ダブルブルは50点」としています。どちらになるかは、ゲームとマシンの設定しだいです。
距離と高さ
- ブルの高さ: 床からブルの中心まで173 cm(JSFD 2-3)。ボードの上端ではなく、ブルの中心で測ります。
- ハードダーツの距離: ボード面の中心から下ろした垂線の位置から、スローライン(JSFD ではオーキー)まで237 cm(JSFD 2-3)。
- ソフトダーツの距離: 244 cm。ダーツ用品店ダーツハイブの解説は「ボード表面真下からスローライン先端までで244cm」としています。ソフトダーツ団体の規則文書は、このページでは確認できていません。
測り方や部屋の広さはダーツボードの高さと距離で詳しく説明しています。
01ゲーム(301、501など)のルール
持ち点から、1ラウンドで取った点数を引いていきます。先にちょうど0にした人が勝ちです。
- ハードダーツ(JSFD): スタートはストレートスタートかダブルスタート。上がりは「ダブルリングまたはダブルブルで残り点を0にする」ダブルフィニッシュです。残り点より多く取った、1点が残った、ダブル以外で0になった場合はバーストで、残り点は前の回に戻ります(JSFD 2-7)。
- ソフトダーツ(DARTSLIVE の初心者向け解説): 01は301、501、701、901、1101、1501の6種類。どのエリアでもちょうど0にすれば上がりで、マイナスになるとバースト(BUST)となり、そのラウンドの開始時の点数に戻ります。
501のくわしいルールと例はダーツ 501のルール、上がり方の種類はダブルアウト・マスターアウト・シングルアウトの違い、バーストのケースはダーツのバーストとはにまとめています。
クリケットのルール
クリケットで使うのは15、16、17、18、19、20とブルだけです。同じナンバーに3マーク入れると自分の陣地になり(オープン)、そこに入れるたびに点数になります。相手も3マーク入れるとそのナンバーは無効(クローズ)になります。シングルは1マーク、ダブルは2マーク、トリプルは3マーク。ブルは DARTSLIVE の解説でインブル(中心)がダブル扱いです。点数で勝った状態ですべてのエリアをクローズするか、ラウンド終了時に点数の高い人が勝ちです(DARTSLIVE はじめてのダーツ:クリケット)。
くわしくはダーツ クリケットのルール、3人以上で遊ぶ場合はカットスロート クリケットへ。
試合の進め方
- 先攻: JSFD では「スローフォーザブル(ミドル)」、ブルに1本ずつ投げて近い人が先攻です。勝者は最初のレグと、以後すべての奇数レグで先に投げます(JSFD 2-5)。
- レグとセット: レグは1ゲーム、セットはレグのまとまりです。JSFD はベストオブ3レッグ以上、ベストオブ1セット以上の試合を組めるとしています(JSFD 4-5)。くわしくはダーツのセットとレグ。
- リミット: 01競技にはラウンドの上限(リミット)を設けてもよく、決勝戦には設けてはいけません。リミット内に両者が上がれなければミドルで決めます(JSFD 2-7)。
- 練習: 試合前に6本の練習ができます(JSFD 4-7)。
マナーと審判
- 投げ終わるまで、ボードに刺さったダーツに触れてはいけません(JSFD 2-6)。
- 得点をコールしてからダーツを抜きます。抜いた後の異議は認められません(JSFD 2-6)。
- 記録された得点の間違いは、その選手が次に投げる前に指摘して直します(JSFD 2-6)。
- コーラー、マーカー、スコアラーは残り点を教えられますが、アレンジやフィニッシュのダブルを示すことはできません(JSFD 2-6)。
- 投げている選手の視野に、対戦相手が入ってはいけません(JSFD 4-6)。
公式ルールの文書
- 一般社団法人 JSFD 競技規則(ウェブページ、2025年3月改訂。JSFD の規則は WDF 公式競技規則に準じ、書かれていない条項は WDF の規則を使います)
- WDF Playing and Tournament Rules(PDF、英語)
- DARTSLIVE はじめてのダーツ(ソフトダーツの01、カウントアップ、クリケット)
このルールで点数を数える
ソフトダーツのマシンは点数を自動で数えますが、家のボードやハードダーツでは誰かが引き算をしなければなりません。Darts Counter はそのためのアプリです。メニューは英語表示で、日本語の画面はありません。
X01 の設定で Points: 501、Checkout Mode: Double Out、Starting Mode: Straight In を選ぶと JSFD と同じ501になります。インストール直後の Checkout Mode は Straight Out(シングル上がり)なので、ソフトダーツと同じ感覚の練習ならそのまま、ハードダーツの大会形式なら Double Out に切り替えます。クリケットは Regular と Cut Throat を選べます。
できないこともあります。ブルは25と50に分けて入力する方式だけで、ファットブルの設定はありません。ラウンドの上限、カウントアップ、レーティングもなく、ダーツマシンや電子ボードとは連動しません。全ゲームを無料でカウントできます。
出典
執筆:FLAME Apps(2015年から Darts Counter を開発)。2026年9月28日確認。
- 一般社団法人 JSFD 競技規則(2025年3月改訂)1-2、2-2 から 2-7、4-5 から 4-7
- WDF Members(日本の加盟団体 JSFD、英語)
- WDF Playing and Tournament Rules(第20改訂版、英語)
- DARTSLIVE はじめてのダーツ:ゼロワンゲームのルール、クリケットのルール
- DARTSLIVE2 ゲームガイド:カウントアップ、イーグルズアイ(ブルの点数)
- ダーツハイブ:知っていました!?ダーツの距離について(ソフトダーツ244 cm、ダーツ用品店の解説)
