ソフトダーツは先端がプラスチックのダーツを、穴のあいた電子ボードに投げます。ボードが刺さった場所を検知し、点数を自動で数えます。日本では DARTSLIVE や PHOENIX などのマシンや、家庭用の電子ボードで遊べます。ハードダーツ(スティールダーツ、スティールチップ)は先端が金属のダーツを、麻のブリッスルボードに投げ、点数は人が数えます。日本のハードダーツの大会は、WDF 加盟団体の JSFD の競技規則で行われます。
| ハードダーツ(JSFD 競技規則) | ソフトダーツ | |
|---|---|---|
| ボード | JSFD が承認したブリッスルタイプ(JSFD 2-2) | 穴のあいた電子ボード、マシン |
| 先端 | 金属のポイント | プラスチックのチップ |
| ダーツの長さと重さ | 30.5 cm 以内、50 g 以内(JSFD 2-1) | 日本のマシンでの上限は未確認 |
| 距離 | 237 cm(JSFD 2-3) | 244 cm(ダーツハイブの解説) |
| ブルの高さ | 173 cm(JSFD 2-3) | 173 cm(ダーツハイブの解説) |
| ブル | インナー50点、アウター25点(JSFD 2-2) | 50点のみ(ファットブル)か、25点と50点(セパレートブル)。ゲームと設定しだい |
| 01の上がり方 | ダブルアウト(JSFD 2-7) | DARTSLIVE の初心者向け解説ではシングル上がり。設定で変更可 |
| 点数を数えるのは | コーラー、マーカー、スコアラー(JSFD 2-6) | マシン |
| 落ちたダーツ | 得点にならず、投げ直しもできない(JSFD 2-4) | 日本のマシンでの扱いは未確認 |
| 主な大会 | JSFD とその加盟団体の大会 | メーカーのリーグと大会、ソフトダーツのプロツアー |
ボードの高さ、距離、測り方はダーツボードの高さと距離に、ハードダーツのルールはダーツのルールにまとめています。
ボード
ハードダーツのボードは、麻(サイザル)の繊維を固めたブリッスルボードです。JSFD の規則では、JSFD が承認したブリッスルタイプのボードで、1から20の時計の並び、インナーブル50点、アウターブル25点、トリプル3倍、ダブル2倍と決まっています(JSFD 2-2)。ダーツは繊維の間に刺さり、ワイヤーのどちら側に入ったかで点数が決まります。ワイヤーをくぐり抜けた場合は、先端が入った区分の点数です(JSFD 2-6)。
ソフトダーツのボードは、プラスチックの面に小さな穴があいていて、チップが穴に引っかかります。ボードが区分を検知して点数を数えます。DARTSLIVE3 には、ダーツが刺さった位置をミリ単位で判別できるボードセンサーがあると DARTSLIVE は紹介しています。
ボードの種類をくわしく比べるならダーツボードの種類へ。
ダーツ
- ハードダーツ: JSFD の規則では、ポイントの先からフライトの後ろまで30.5 cm 以内、重さはポイント、バレル、シャフト、フライトなどの合計で50 g 以内。シャフト部分は最大4つの部品です(JSFD 2-1)。
- ソフトダーツ: 先端はプラスチックのチップです。日本のソフトダーツの団体やマシンのメーカーが決めている重さや長さの上限は、このページでは確認できていません。参考までに、米国のソフトダーツ団体 NDA は20 g まで、ドイツの DSAB は許容誤差込みで21 g までとしています。
どちらのボードでも遊ぶなら、ダーツは2セット用意しましょう。選び方はダーツの選び方へ。
距離
ハードダーツは237 cm(JSFD 2-3)。ソフトダーツは244 cm で、ダーツ用品店ダーツハイブの解説は「ソフトダーツ(先がプラスティック製のもの)はボード表面真下からスローライン先端までで244cm、ハードダーツ(先が金属製のもの)は237cm」としています。米国のソフトダーツ団体 NDA も8フィート(約244 cm)です。日本のソフトダーツ団体の規則文書は確認できていません。
点数と上がり方
ハードダーツの01はダブルアウトです。最後の1本をダブルリングかダブルブルに入れてちょうど0にし、残り点より多い、1が残る、ダブル以外で0、はバーストです(JSFD 2-7)。
ソフトダーツは、DARTSLIVE の初心者向け解説では、どのエリアでもちょうど0で上がりで、マイナスになるとバーストです。マシンにはアウトオプションなどの設定があります。ブルは、カウントアップのようにブル1本を50点として数えるゲームと、イーグルズアイのように25点と50点を分けるゲームがあります(DARTSLIVE2 ゲームガイド)。
ソフトダーツのマシンには、カウントアップ、レーティング、アワードなど、ハードダーツの規則にはない遊び方もあります(ダーツのゲームの種類、ダーツ用語一覧)。上がり方の違いはダブルアウト・マスターアウト・シングルアウトの違いへ。
点数を数えるのは誰か
ソフトダーツではマシンが数えます。ハードダーツでは誰かが数える必要があります。JSFD の大会では、コーラーが得点をコールし、マーカーがタブレットに入力し、スコアラーが用紙に記録します(JSFD 3-2)。選手は得点をコールしてからダーツを抜き、抜いたあとの異議は認められません(JSFD 2-6)。家や店でハードダーツを遊ぶなら、自分たちで数えます。そこで役に立つのが点数計算アプリです。
ソフトダーツのほうが簡単?
それを測った研究や規則は見つからなかったので、判断はしません。ルールで変わる点は次のとおりです。
- 上がりやすい: ソフトダーツではシングル上がりで遊べます。ハードダーツの大会はダブルアウトです。
- ブル: ブル全体が50点のゲームなら、ハードダーツより高い点が取りやすくなります。
- 計算しなくてよい: マシンが引き算をします。
- 距離: ソフトダーツのほうが7 cm 遠くから投げます。
どちらを選ぶか
遊びたい場所で決めましょう。ダーツバーのマシンや、メーカーのリーグで遊ぶならソフトダーツ。JSFD やその加盟団体の大会に出たいならハードダーツです。家で練習するなら、本番と同じ種類のボードと距離にしましょう。どちらも同じくらいの床の広さが必要です(ダーツボードの高さと距離)。
ハードダーツの点数をスマホで数える
Darts Counter は、家や店のハードダーツの点数を数えるアプリです。1本ずつ入力すると、引き算、バーストの判定、アレンジの提案をします。メニューは英語表示で、日本語の画面はありません。全ゲームを無料でカウントできます。
上がり方は Double Out、Master Out、Straight Out(シングル上がり)から選べるので、ソフトダーツのリーグの上がり方をハードダーツのボードで練習することもできます。ただし、ブルは25と50に分けて入力する方式だけでファットブルの設定はなく、ラウンドの上限、カウントアップ、レーティングもありません。ダーツマシンや電子ボードとは連動しないので、ソフトダーツのマシンの点数は取り込めません。
出典
執筆:FLAME Apps(2015年から Darts Counter を開発)。2026年9月28日確認。
- 一般社団法人 JSFD 競技規則(2025年3月改訂)2-1から2-7、3-2
- ダーツハイブ:知っていました!?ダーツの距離について(ソフトダーツ244 cm、ハードダーツ237 cm、高さ173 cm。ダーツ用品店の解説)
- DARTSLIVE はじめてのダーツ:ゼロワンゲームのルール
- DARTSLIVE2 ゲームガイド:カウントアップ、イーグルズアイ
- DARTSLIVE ダーツライブで遊べるゲームは盛りだくさん!(ボードセンサー)
- DARTSLIVE 実力が分かるレーティング(アウトオプション)
- NDA Rules(英語、米国のソフトダーツ)、DSAB-Liga-Regeln 2016(ドイツ語、2019年の重さの変更つき)
