ダーツボードは主に4種類です。ブリッスルボード(麻の繊維を固めたもの)はハードダーツ(スティールダーツ)の標準で、日本の WDF 加盟団体 JSFD の大会で使えるのはこのタイプです。電子ボードはプラスチックの先端のソフトダーツ用で、点数を自分で数えます。マグネットボードは先端の代わりに磁石でくっつくダーツを使い、当サイトが読んだどの規則にも出てきません。コルクや紙のボードは安価なハードダーツ用で、大会で認めている団体は見つかりませんでした。
| 種類 | ダーツ | 点数を自動で数える | 大会で使えるか |
|---|---|---|---|
| ブリッスル(麻) | スティール(金属の先端) | いいえ | JSFD、WDF など |
| 電子ボード | ソフト(プラスチックの先端) | はい | ソフトダーツのリーグや大会(メーカーごと) |
| マグネット | 磁石のダーツ | いいえ | 見つからず。NDA は禁止 |
| コルク、紙 | スティール | いいえ | 見つからず(規則はブリッスルを求める) |
ブリッスルボード(ハードダーツ)
麻(サイザル)の繊維を束ねて固め、円盤にしたボードです。スティールダーツの先端は穴をあけるのではなく、繊維の間に押し込まれます。
JSFD の競技規則は「JSFDが承認したブリッスルタイプのダーツボードを用いなければならない」とし、1から20の時計の並び、インナーブル50点、アウターブル25点、トリプル3倍、ダブル2倍のボードと決めています(JSFD 2-2)。主な寸法です(JSFD 2-3)。
| 部分 | 寸法 |
|---|---|
| ダブル、トリプルのリングの幅(従来型ワイヤーボード、内側から内側) | 8.0 mm(±0.2 mm) |
| インナーブルの内径 | 12.7 mm(±0.2 mm) |
| アウターブル(25)のリングの内径 | 31.8 mm(±0.3 mm) |
| ダブルワイヤーの外側からブルの中心まで | 170.0 mm(±0.2 mm) |
| トリプルワイヤーの外側からブルの中心まで | 107.0 mm(±0.2 mm) |
ボードの頂点には、色の濃いほうの区分を20として配置します(JSFD 2-3)。
ワイヤーと「ブレード」
区分を分ける金属の網をスパイダーと呼びます。JSFD の規則は、従来型のワイヤーボードのほかに、STRIP 素材のボード(頂点から頂点で9.6 mm)の寸法も載せています(JSFD 2-3)。WDF の規則は、断面が丸、三角、ひし形のワイヤーや、とがった縁の帯状の素材を認めています。「Blade」は Winmau のボードのシリーズ名で、たとえば Scolia のショップは Winmau Blade 6 を極細の60度のワイヤーの麻のボードと説明しています。ブレードも、ブリッスルボードの一種です。
電子ボード(ソフトダーツ)
電子ボードの面には小さな穴があり、ソフトダーツのプラスチックのチップがそこに引っかかります。ボードが区分を検知して点数を数えます。
日本では、ダーツバーなどに置かれている DARTSLIVE や PHOENIX のマシンのほかに、家庭用の電子ボードがあります。DARTSLIVE は、スマートフォンアプリと連動する家庭用ボード DARTSLIVE Home を出していて、ダーツ用品店の解説によると、本体の奥行きは約3 cm です。ソフトダーツのスローラインは244 cm です(ダーツボードの高さと距離)。
ソフトダーツのマシンや電子ボードでは、ゲームによってブル全体を50点とする方式(ファットブル)と、25点と50点に分ける方式があります。
マグネットボード
先端の代わりに磁石でくっつくダーツを使うボードです。当サイトが読んだ規則(JSFD、WDF、NDA、DSAB など)には、マグネットボードの規定がありません。米国のソフトダーツ団体 NDA は、マグネットダーツをリーグで使うことを禁止しています。先がとがっていないのが利点です。規則がないので、寸法が上の数字どおりである保証もありません。試合の練習に使うなら、一度測ってみましょう。
コルク、紙のボード
英語版 Wikipedia は、質のよいボードは今も麻で作られ、安価なボードにはコルクや巻いた紙のものがある、と書いています。JSFD の規則はブリッスルボードを求めているので、試合用のボードにはなりません。ブリッスルボードと同じスティールダーツで遊べます。
どのボードが合うか
- ハードダーツの大会や、ハードダーツの店で遊ぶ: JSFD の寸法のブリッスルボード。ブルの中心を床から173 cm、スローラインを237 cm に(JSFD 2-3)。
- ダーツバーのマシンやソフトダーツのリーグで遊ぶ: 同じ種類のダーツが使える電子ボードで練習。距離は244 cm。違いはソフトダーツとハードダーツの違いへ。
- 家で気軽に遊ぶ: どのボードでもかまいません。ダーツはボードに合わせます。ブリッスル、コルク、紙にはスティールのポイント、電子ボードにはプラスチックのチップ、マグネットボードには磁石のダーツ。
当サイトは、ボードのブランドや製品のおすすめはしません。並べて試しておらず、規則が決めているのは寸法だけで品質ではないからです。ダーツの選び方はダーツの選び方へ。
点数を数えないボードで遊ぶなら
ブリッスル、マグネット、コルク、紙のボードは、点数を数えてくれません。そこで役に立つのが点数計算アプリです。Darts Counter では1本ずつ入力すると、引き算、バーストの判定、アレンジの提案をします。メニューは英語表示です。電子ボードやダーツマシンとは連動しないので、電子ボードで遊ぶならボードやメーカーのアプリで数えてください。全ゲームを無料でカウントできます。
出典
執筆:FLAME Apps(2015年から Darts Counter を開発)。2026年9月28日確認。
- 一般社団法人 JSFD 競技規則(2025年3月改訂)2-2、2-3
- WDF Playing and Tournament Rules(第20改訂版、英語)4.01(ワイヤー)
- DARTSLIVE ダーツライブで遊べるゲームは盛りだくさん!(DARTSLIVE Home、アプリ連動)
- ダーツハイブ:知っていました!?ダーツの距離について(DARTSLIVE Home の奥行き、ソフトダーツ244 cm)
- NDA Rules(英語、マグネットダーツの禁止)
- Wikipedia(英語):Darts(ボードの素材)
- Scolia:Scolia Home 2(英語、Winmau Blade 6 の説明)
