大学の講義ノートの取り方:わかりやすいノートのコツ

大学の講義ノートの取り方を解説。書くべきこと、コーネル式ノートの手順、そのまま使えるテンプレート、講義の前・中・後にすること、録音で補う方法まで。

更新日 2026年9月26日 · 7 分で読めます

講義のノートは、文章ではなく要点を書くのが基本です。主な論点、定義、例、そして先生が繰り返したことや「試験に出る」と言ったことを、短い言葉と略語で書き留めます。余白を残し、わからなかった所には印をつけます。そして一番大切なのは講義の後です。ノートから問いを作り、自分で答えてみます。コーネル式ノートは、この流れを1ページのレイアウトにまとめた方法です。聞き逃した部分は、許可を得た録音や、講義直後に話した要点で補えます。

講義で書くこと、書かなくてよいこと

書く 書かなくてよい
講義のテーマと構成(最初のスライドにあることが多い) 配布されるスライドに書いてあることの丸写し
定義と重要な用語 文章全体や、話のつなぎの言葉
先生が説明した例 覚えていられる雑談
繰り返されたこと、強調されたこと、「大事」と言われたこと 後で調べられる脱線や連絡事項
「試験に出ます」
自分の疑問と、わからなかった所
課題、締め切り、読んでおく文献

書き留めるべき合図:「ポイントは」「覚えておいてください」「よくある間違いは」「試験では」、先生が長く映しているスライド、黒板やホワイトボードに書かれたこと。

コーネル式ノートの取り方

コーネル式ノートは、米コーネル大学の教育学の教授だったウォルター・ポークが考案した方法で、同大学のラーニング・ストラテジーズ・センターが紹介しています。1ページを3つに分けます。

部分 位置 書く内容
ノート欄 右側、幅約6インチ(約15cm) 講義中のメモを、短い電報のような文で
キーワード欄 左側、幅約2.5インチ(約6cm) 講義の後に書く問いとキーワード
まとめ欄 下部、高さ約2インチ(約5cm) 講義の後に書く、そのページのまとめ数文

センチ表記は、元資料のインチを私たちが換算した目安です。日本でよく使われるA4やB5のノートなら、左に縦線を1本、下に横線を1本引けば同じ形になります。

そのうえで、5つのRの順に進めます。

  1. Record(記録): 講義中、ノート欄に短い文でメモします。
  2. Questions(問い): 講義の後なるべく早く、ノートの内容についての問いをキーワード欄に書きます。
  3. Recite(暗唱): ノート欄を隠し、問いとキーワードだけを見て、自分の言葉で声に出して答えます。
  4. Reflect(考察): その事実が何を意味するか、どんな原理にもとづくか、すでに知っていることとどうつながるかを考えます。
  5. Review(復習): 毎週少なくとも10分、これまでのノートをすべて見直します。

講義ノートのテンプレート

ノートアプリにコピーするか、紙のノートのレイアウトとして使ってください。[ ]の部分を書き換えます。

[科目名]|[講義のテーマ]|[日付]|第[回]回

キーワード欄(講義の後) |ノート欄(講義中)
------------------------------+------------------------------
[このまとまりについての問い]|[主な論点]
               |・[詳細、例、定義]
               |・[詳細]
[問い]           |[主な論点]
               |・[詳細]
[キーワード]        |[式や図、スライド番号]
?[わからなかったこと]   |[課題、締め切り、文献]

まとめ(講義の後)
[2文か3文で:この講義は何についてで、何が一番大事か]

講義の前・中・後にすること

講義の前

  1. スライドや指定文献があれば、ざっと目を通します。重要な用語に気づきやすくなります。
  2. ページの上に、科目名、テーマ、日付、回数を書きます。

講義中

  1. 主な論点と定義を書きます。略語は、翌週の自分が読める範囲で使います。
  2. 余白を残します。後で書き足すためです。
  3. わからない所は、その場で考え込まずに「?」をつけて先へ進みます。
  4. スライド番号を書いておくと、後でスライドと照らし合わせられます。

講義の後(その日のうちに)

  1. 抜けた所を、スライド、友人のノート、許可を得た録音で埋めます。
  2. キーワード欄に問いを、下にまとめを書きます。
  3. ノート欄を隠して、問いに声に出して答えます。

パソコン、タブレット、紙のどれを使うか

話についていきながら考えられるものを選びましょう。パソコンは講義を丸ごと打ち込みやすいので、自分の言葉で書くことを意識します。タブレットとペンなら図や式が書きやすく、紙には通知が来ません。どれを使っても、道具より講義の後の作業のほうが大切です。

録音や、話した要点でノートを補う

定義や式を聞き逃したときは、録音が役に立ちます。ただし二つのルールがあります。

  • 先に先生の許可を得る。 録音の扱いは大学や授業の方針によって異なります。許可が出たときだけ録音し、録音をほかの人に渡したり公開したりしないでください。録音からノートを作る手順は講義を録音してノートにまとめる方法で詳しく紹介しています。
  • ノートは取り続ける。 何が大事かを決めるのは録音ではなく、自分のノートです。

許可がない場合は、講義の直後に2分ほど、テーマ、主な論点、定義、試験のヒント、課題をスマホに向かって話します。声に出すこと自体が、最初の復習になります。

Retexta は、話した内容をクラウドで文字起こしし、AI が文章に仕上げる Android アプリです。講義後に話した要点や、許可を得た録音を、整理されたノートにします。アプリのメニューは英語なので、ボタン名は英語のまま書いています。New task をタップし、More templates から Lecture notes を選んで、要点を録音するか録音ファイルを取り込みます。ノートには、重要な概念(Key Concepts)、定義(Definitions)、復習用の問題(Study Questions)などの項目がつくので、問題はそのままコーネル式ノートのキーワード欄に写せます。日本語で話せば、日本語のノートになります。

Lecture notes と音声の取り込みは Retexta Pro の機能です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは、Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。コピー、共有、エクスポート、スクリーンショットと、無料の結果を使い切った後のご利用には、Retexta Pro またはクレジットが必要です。

要点はこう話します

「有機化学、第8回、求核置換反応。SN1とSN2の2種類。SN2は1段階で、反応速度は両方の反応物に依存。SN1はカルボカチオンを経由。試験のヒント:立体反転が起きるのはどちらか。課題4は金曜まで。」最初に科目と回数、次に内容を順番に、最後に締め切りを話します。

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出典

FLAME Apps が2026年9月26日に確認しました。

  • Cornell University Learning Strategies Center、The Cornell Note-taking System(PDF、英語。Walter Pauk「How to Study in College」をもとに作成):ページのレイアウトと5つの手順。センチ表記は FLAME Apps による換算です。
  • Cornell University Learning Strategies Center、The Cornell Note Taking System(英語):方法の由来。
  • Retexta:目標の名称、ノートの項目、プランの名称は、アプリの表示(英語メニュー)と Google Play の掲載情報のとおり。
  • 検索語:Bing のサジェスト(ja-JP、2026年9月26日)で「ノート 取り方」の候補に「大学」「コーネル式」「コツ」「大学生」、2026年9月25日の Bing のサジェストで「講義 録音 文字起こし」の候補に「無料」「大学講義録音文字起こし」など。
よくある質問

知っておきたいこと

大学の講義ノートはどう取ればよいですか?

文章ではなく要点を書きます。主な論点、定義、例、先生が繰り返したことや「試験に出る」と言ったことです。後で書き足せるよう余白を残し、わからなかった所には印をつけます。コーネル式ノートは、ノート欄、キーワード欄、まとめ欄に分けることで、この流れを1ページに組み込んだ方法です。

コーネル式ノートの5つのRとは?

Record(記録)、Questions(問いを立てる)、Recite(声に出して答える)、Reflect(考える)、Review(見直す)です。講義中に短い文で記録し、講義後にキーワード欄へ問いを書き、ノート欄を隠して答え、考えのつながりを考え、毎週少なくとも10分は過去のノートを見直します。

講義はノートを取らずに録音すればよいですか?

おすすめしません。録音はノートの予備であって、代わりにはなりません。書くことで、何が大事かを自分で選ぶからです。録音する場合は、先生の許可を得てからにしてください。許可がないときは、講義の直後に2分ほど要点を声に出して話し、それをノートにする方法があります。

ノートはパソコン、タブレット、紙のどれがよいですか?

話についていきながら考えられるものが一番です。パソコンは講義を丸ごと打ち込んでしまいがちなので、自分の言葉で書くことを意識します。タブレットとペンは図や式を書きやすく、紙には通知がありません。どれを使っても、講義の後の作業のほうが道具より大切です。

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