講義のノートは、文章ではなく要点を書くのが基本です。主な論点、定義、例、そして先生が繰り返したことや「試験に出る」と言ったことを、短い言葉と略語で書き留めます。余白を残し、わからなかった所には印をつけます。そして一番大切なのは講義の後です。ノートから問いを作り、自分で答えてみます。コーネル式ノートは、この流れを1ページのレイアウトにまとめた方法です。聞き逃した部分は、許可を得た録音や、講義直後に話した要点で補えます。
講義で書くこと、書かなくてよいこと
| 書く | 書かなくてよい |
|---|---|
| 講義のテーマと構成(最初のスライドにあることが多い) | 配布されるスライドに書いてあることの丸写し |
| 定義と重要な用語 | 文章全体や、話のつなぎの言葉 |
| 先生が説明した例 | 覚えていられる雑談 |
| 繰り返されたこと、強調されたこと、「大事」と言われたこと | 後で調べられる脱線や連絡事項 |
| 「試験に出ます」 | |
| 自分の疑問と、わからなかった所 | |
| 課題、締め切り、読んでおく文献 |
書き留めるべき合図:「ポイントは」「覚えておいてください」「よくある間違いは」「試験では」、先生が長く映しているスライド、黒板やホワイトボードに書かれたこと。
コーネル式ノートの取り方
コーネル式ノートは、米コーネル大学の教育学の教授だったウォルター・ポークが考案した方法で、同大学のラーニング・ストラテジーズ・センターが紹介しています。1ページを3つに分けます。
| 部分 | 位置 | 書く内容 |
|---|---|---|
| ノート欄 | 右側、幅約6インチ(約15cm) | 講義中のメモを、短い電報のような文で |
| キーワード欄 | 左側、幅約2.5インチ(約6cm) | 講義の後に書く問いとキーワード |
| まとめ欄 | 下部、高さ約2インチ(約5cm) | 講義の後に書く、そのページのまとめ数文 |
センチ表記は、元資料のインチを私たちが換算した目安です。日本でよく使われるA4やB5のノートなら、左に縦線を1本、下に横線を1本引けば同じ形になります。
そのうえで、5つのRの順に進めます。
- Record(記録): 講義中、ノート欄に短い文でメモします。
- Questions(問い): 講義の後なるべく早く、ノートの内容についての問いをキーワード欄に書きます。
- Recite(暗唱): ノート欄を隠し、問いとキーワードだけを見て、自分の言葉で声に出して答えます。
- Reflect(考察): その事実が何を意味するか、どんな原理にもとづくか、すでに知っていることとどうつながるかを考えます。
- Review(復習): 毎週少なくとも10分、これまでのノートをすべて見直します。
講義ノートのテンプレート
ノートアプリにコピーするか、紙のノートのレイアウトとして使ってください。[ ]の部分を書き換えます。
[科目名]|[講義のテーマ]|[日付]|第[回]回
キーワード欄(講義の後) |ノート欄(講義中)
------------------------------+------------------------------
[このまとまりについての問い]|[主な論点]
|・[詳細、例、定義]
|・[詳細]
[問い] |[主な論点]
|・[詳細]
[キーワード] |[式や図、スライド番号]
?[わからなかったこと] |[課題、締め切り、文献]
まとめ(講義の後)
[2文か3文で:この講義は何についてで、何が一番大事か]
講義の前・中・後にすること
講義の前
- スライドや指定文献があれば、ざっと目を通します。重要な用語に気づきやすくなります。
- ページの上に、科目名、テーマ、日付、回数を書きます。
講義中
- 主な論点と定義を書きます。略語は、翌週の自分が読める範囲で使います。
- 余白を残します。後で書き足すためです。
- わからない所は、その場で考え込まずに「?」をつけて先へ進みます。
- スライド番号を書いておくと、後でスライドと照らし合わせられます。
講義の後(その日のうちに)
- 抜けた所を、スライド、友人のノート、許可を得た録音で埋めます。
- キーワード欄に問いを、下にまとめを書きます。
- ノート欄を隠して、問いに声に出して答えます。
パソコン、タブレット、紙のどれを使うか
話についていきながら考えられるものを選びましょう。パソコンは講義を丸ごと打ち込みやすいので、自分の言葉で書くことを意識します。タブレットとペンなら図や式が書きやすく、紙には通知が来ません。どれを使っても、道具より講義の後の作業のほうが大切です。
録音や、話した要点でノートを補う
定義や式を聞き逃したときは、録音が役に立ちます。ただし二つのルールがあります。
- 先に先生の許可を得る。 録音の扱いは大学や授業の方針によって異なります。許可が出たときだけ録音し、録音をほかの人に渡したり公開したりしないでください。録音からノートを作る手順は講義を録音してノートにまとめる方法で詳しく紹介しています。
- ノートは取り続ける。 何が大事かを決めるのは録音ではなく、自分のノートです。
許可がない場合は、講義の直後に2分ほど、テーマ、主な論点、定義、試験のヒント、課題をスマホに向かって話します。声に出すこと自体が、最初の復習になります。
Retexta は、話した内容をクラウドで文字起こしし、AI が文章に仕上げる Android アプリです。講義後に話した要点や、許可を得た録音を、整理されたノートにします。アプリのメニューは英語なので、ボタン名は英語のまま書いています。New task をタップし、More templates から Lecture notes を選んで、要点を録音するか録音ファイルを取り込みます。ノートには、重要な概念(Key Concepts)、定義(Definitions)、復習用の問題(Study Questions)などの項目がつくので、問題はそのままコーネル式ノートのキーワード欄に写せます。日本語で話せば、日本語のノートになります。
Lecture notes と音声の取り込みは Retexta Pro の機能です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは、Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。コピー、共有、エクスポート、スクリーンショットと、無料の結果を使い切った後のご利用には、Retexta Pro またはクレジットが必要です。
要点はこう話します
「有機化学、第8回、求核置換反応。SN1とSN2の2種類。SN2は1段階で、反応速度は両方の反応物に依存。SN1はカルボカチオンを経由。試験のヒント:立体反転が起きるのはどちらか。課題4は金曜まで。」最初に科目と回数、次に内容を順番に、最後に締め切りを話します。
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出典
FLAME Apps が2026年9月26日に確認しました。
- Cornell University Learning Strategies Center、The Cornell Note-taking System(PDF、英語。Walter Pauk「How to Study in College」をもとに作成):ページのレイアウトと5つの手順。センチ表記は FLAME Apps による換算です。
- Cornell University Learning Strategies Center、The Cornell Note Taking System(英語):方法の由来。
- Retexta:目標の名称、ノートの項目、プランの名称は、アプリの表示(英語メニュー)と Google Play の掲載情報のとおり。
- 検索語:Bing のサジェスト(ja-JP、2026年9月26日)で「ノート 取り方」の候補に「大学」「コーネル式」「コツ」「大学生」、2026年9月25日の Bing のサジェストで「講義 録音 文字起こし」の候補に「無料」「大学講義録音文字起こし」など。
