AIと音声入力が大学生の役にいちばん立つのは、学びの周りの作業です。講義を復習用のノートにする、教授に失礼のないメールを書く、自分のメモを整理する、わかりにくい文章を理解する。一方で、評価される課題をAIに書かせてはいけません。AIの扱いは大学や授業ごとに決められるので、シラバスを確認し、わからなければ先生に聞いてください。手で打つのが遅い人や難しい人にとっても、自分の言葉である限り、音声入力は役に立ちます。
| 作業 | 役に立つ使い方 | 越えてはいけない線 |
|---|---|---|
| 講義 | 許可を得た録音や自分で話した要点を、復習問題つきのノートにする | 無断の録音、録音を人に渡すこと |
| 勉強 | 自分のノートから作った問題で、自分をテストする | 評価される小テストや試験の答えをAIに出させる |
| メール | 伝えたいことを話し、教授への丁寧なメールにする | 事実である限り、問題なし |
| 読むこと | 読んでいる文章を、わかりやすく説明してもらう | その説明を自分の要約として提出する |
| レポート、論文 | 自分の考えを音声入力で、そのまま書き取る | 評価される課題をAIに書かせる、書き直させる |
授業でAIを使ってよいか
思い込まずに確認しましょう。文部科学省は2023年7月13日の周知で、大学・高専における生成AIの教学面の扱いについて、「それぞれの教育の実態等に応じ」「主体的に対応いただくことが重要」だとし、多くの大学・高専ですでに指針や考え方がまとめられていると述べています。つまり、ルールを決めるのは各大学と各授業です。
- 大学の指針を読む。 多くの大学が、学生向けに生成AIの利用についての考え方を公開しています。
- シラバスを確認する。 授業ごとに、使ってよい範囲が書かれていることがあります。
- わからなければ聞く。 授業の後やオフィスアワー、メールで担当の先生に確認します。
判断に迷ったときの目安は、「その課題が鍛えようとしている部分を、AIがやってしまっていないか」です。やってしまっているなら、その使い方は合っていません。
評価される課題は自分のもの
レポート、論文、実験レポート、試験の答案を、Retexta を含むAIアプリに書かせて提出しないでください。多くの大学で不正行為として扱われます。授業がAIの利用を一部認めている場合は、認められた範囲だけで使い、求められれば使い方を書き添えてください。
講義:録音から復習ノートへ
音声入力がいちばん役立つのがここです。先生の許可を得て講義を録音するか、講義の直後に2分ほど要点を話します。Retexta のようなアプリで、それを重要な概念、定義、復習用の問題がついたノートにできます。ノートはスライドと照らし合わせて確認し、問題には自分で答えます。手順は講義を録音してノートにまとめる方法、講義中のノートの取り方は大学の講義ノートの取り方で紹介しています。
教授や大学へのメール
教授、学部の事務室、奨学金の窓口へのメールは短いものですが、言葉づかいが大切です。友だちに話すように用件を声に出し、アプリにメールの形にしてもらう方法があります。
話した内容:
田中先生にメール。火曜の実験、熱が出て休んだ。診断書はある。
来週振り替えで実験できるか、診断書は先生に出すのか事務室に出すのか聞きたい。
仕上がりの例(私たちの例で、アプリの実際の出力ではありません):
件名:火曜日の実験の欠席について([学籍番号][氏名])
田中先生
[学部・学科][学年]の[氏名]です。
火曜日の実験を、発熱のため欠席いたしました。医師の診断書がございます。
つきましては、来週に振り替えて実験を行うことは可能でしょうか。
また、診断書は先生にお渡しすればよいか、事務室に提出すればよいか、ご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
[氏名]
[学籍番号]
Retexta では、スタート画面の Write a message を使います。件名に学籍番号と氏名を入れると、先生がどの学生からのメールかすぐにわかります。メールを声で書くコツはAndroidでメールを音声入力する方法をご覧ください。
自分のメモや、読んでいる文章の理解
- 自分のメモ: More templates の Take notes で、まとまりなく話したメモを、整理されたノート、タスクの一覧、短い要約にできます。
- わかりにくい文章: スタート画面の Explain something に、メッセージ、お知らせ、資料を入れると、わかりやすい説明が返ってきます。理解するために使い、要約は自分の言葉で書きましょう。資料がPDFならPDFをAIで要約する方法も参考になります。
音声入力で書く、障害のある学生の支援
音声入力は、立派な書き方の一つです。打つ代わりに、自分の文を話すのですから。評価される文章では、その形を守りましょう。
- 文書に一字一句書き込む: スマホのキーボードのマイクなら、カーソルの位置に文字が入ります。Retexta はキーボードではありません。
- 自分の言葉をそのまま文字にする: Retexta の Transcript only(More templates の中)は、AIによる書き直しをしない文字起こしです。それを元に、自分で文章を書きます。
- 障害のある学生: 試験を含め、音声入力を配慮として使えるかどうかは、大学の障害学生支援の窓口に相談してください。音声入力は書くための支援で、治療ではありません。
看護、医療、福祉の実習がある学生
患者さんや利用者さんが関わる場では、録音とAIの扱いはさらに厳しくなります。患者さんを録音しないこと、患者さんの名前や健康の情報をAIアプリに入れないことを守ってください。Retexta も音声をサーバーで処理します。実習先と学校の個人情報の決まりが優先です。講義のノートなら、先生の許可を得た録音で作って構いません。
学生が使う場合の Retexta の料金
Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは、Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。コピー、共有、エクスポート、スクリーンショットと、無料の結果を使い切った後のご利用には、Retexta Pro またはクレジットが必要です。Lecture notes、Write a message、Take notes などの書く目的と、音声の取り込みは Retexta Pro の機能です。AIの結果にはすべて「AI-generated. Check important details.」と表示されます。アプリのメニューは英語で、日本語で話せば日本語の結果になります。
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講義の記録の取り方は大学の講義ノートの取り方、英語の課題やメールには英語が苦手でも英文を書く方法、推薦状をお願いするなら推薦状の書き方をどうぞ。アプリについて詳しくはRetexta、Android 向けの AI 文字起こしアプリをご覧ください。
出典
FLAME Apps が2026年9月26日に確認しました。
- 文部科学省、大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて(2023年7月13日):各大学・高専が実態に応じて主体的に対応すること、多くの大学・高専で指針等の策定が進んでいること。
- Retexta:目標の名称、入力方法、プランの名称は、アプリの表示(英語メニュー)と Google Play の掲載情報のとおり。無料のユーザーは結果を表示できるが、コピー、共有、エクスポートはできない点は、2026年9月25日にアプリのコードで確認しました。
- 検索語:Bing のサジェスト(ja-JP、2026年9月26日)で「大学生 ai」の候補に「使用率」「レポート」「論文」など、2026年9月25日の Bing のサジェストで「講義 録音 文字起こし」の候補に「無料」「大学講義録音文字起こし」。
