外国語で書くときに難しいのは、辞書では解決しない部分です。丁寧さの度合い、どこまで率直に書いてよいか、そしてメールや手紙に欠かせない決まった言い回し。そこで実用的なのが、まず日本語で伝えたいことを話し、英文の下書きを作り、送る前にしっかり確認するという方法です。AIツールは下書きを書けますが、ネイティブが書いたのと同じ文章になるとは限りません。結果は必ず読み、名前、日付、数字は自分で確かめてください。
日本語話者がつまずきやすい点
文法の小さな間違いが問題になることはあまりありません。問題になるのは、丁寧さや伝え方のずれです。
| つまずきやすい点 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 率直すぎる | 「Send me the document.」は英文メールでは失礼に響く | 依頼は疑問形でやわらげる:「Could you please send me the document?」 |
| 前置きが長すぎる | 日本語の前置きを直訳すると、用件がなかなか出てこない | 用件を最初の段落に。「I am writing to ask whether...」 |
| あいさつと結び | 同僚に「Dear Sir」、公的な窓口に「Hi」 | 同僚には「Hi Anna,」、宛名がわからない窓口には「Dear Sir or Madam,」 |
| 決まり文句の直訳 | 「お世話になっております」「よろしくお願いします」を直訳すると不自然 | 場面に合わせて言い換える:「Thank you for your help.」など |
| 和製英語 | 見た目は英語でも意味が違う(例:「クレーム」は complaint、「マンション」は apartment) | 英語として通じるか、辞書で確認する |
| お願いがはっきりしない | 読む人が、何をすればよいかわからない | お願いを一文で、最初か最後の段落に置く |
英文を書くときのコツ
- 先に目的を決める。 一文で:「暖房を金曜までに直してほしいと大家さんに伝える」。ほかの文は、すべてそれを支えるためのものです。
- 型から始める。 メールや手紙には決まった構成があります。あいさつ、用件、お願い、お礼、結び。まず日本語で型を押さえるならAndroidでメールを音声入力する方法が参考になります。
- 文を短くする。 短い文のほうが、正しく書きやすく、読みやすくもあります。
- 声に出して読む。 言いにくい文は、たいてい読みにくい文です。
- 事実は自分で確認する。 名前、日付、金額、番号。翻訳ツールは、数字が間違っていても気づきません。
- 大事な文章は人に見てもらう。 応募書類、苦情、公的な窓口への手紙などは、英語のわかる人に。
- 表現集を作る。 よい言い回し(「I am writing to ask whether...」など)を見つけたら保存します。また使う日が来ます。
日本語で話して、英文を受け取る
日本語で考えるほうが、速く、正確に言いたいことを言えます。Retexta は、話した内容をクラウドで文字起こしし、AI が文章に仕上げる Android アプリで、日本語で話して、英語をはじめ50以上の言語で文章を受け取れます。ある言語で話して別の言語の文章にする手順は日本語で話して英語のテキストにする方法で詳しく紹介しているので、このページでは、伝え方を整えることに絞ります。アプリのメニューは英語なので、ボタン名は英語のまま書いています。
メールやメッセージを書くとき:
- Retexta を開き、New task をタップして Write a message を選びます。
- Record audio をタップし、日本語で、何を、誰に、どんな調子で伝えたいかを話します。
- 結果画面で Change language を使い、結果の言語を英語にします。文体(Formal や Friendly など)や長さも変えられます。
手元の文章を英語にするとき(自分の下書き、受け取ったメッセージ、スクリーンショット、PDF):
- New task をタップし、More templates から Translate を選びます。
- 入力を加え、訳す先の言語を選びます。
- 訳し方(Translation style、How close to the original?)を選びます。Literal(言葉、構成、長さを保つ)、Faithful(構成と意図を保った自然な訳。アプリでは「Best for most translations」とされています)、Adaptive(言いたいことをくみ取って最適な形に書き直す)。訳し方は、後から結果画面でも変えられます。
役所や公的な機関への手紙: More templates の Write to an institution は、公的な機関向けの正式な文面を書く目的で、アプリの説明には「Translate & formalize from any language」とあります。ただし国の一覧に日本はないので、Other country を選んでください。アプリのコードを読む限り、日本の端末では国の欄に最初から Germany が入っている可能性があります(実機では未確認)。その場合も Other country に変更してください。
これらの目的は Retexta Pro の機能です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは、Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示できます。コピー、共有、エクスポート、スクリーンショットと、無料の結果を使い切った後のご利用には、Retexta Pro またはクレジットが必要です。
例:日本語で話して、英文メールへ
次の例は、考え方を示すために私たちが作成したものです。アプリの実際の出力ではなく、結果は毎回異なります。
話した内容(日本語):
大家のミラーさんにメール。月曜から暖房が壊れていて、部屋がすごく寒い。
今週中に修理の人に来てほしい。木曜か金曜の午前なら家にいられる。
丁寧に、でもはっきり。
受け取れる英文の例(結果の言語:English、文体:Professional):
Subject: Heating not working since Monday
Dear Mr. Miller,
The heating in my apartment has not been working since Monday, and it is very cold.
Could you please arrange for someone to repair it this week? I can be at home on Thursday or Friday morning.
Thank you for your help.
Best regards,
[Your name]
[Apartment number]
言語以外に変わった点に注目してください。お願いが丁寧な疑問文になり、日程がまとめられ、件名、あいさつ、結びが加わっています。日本語の「丁寧に、でもはっきり」という指示は、文章の調子に反映されています。
送る前に確認すること
- 意味は合っているか。 結果と話した内容を比べます。細部が変わっていたら直します。
- 調子は合っているか。 同僚への Friendly なメールと、窓口への Formal な手紙は、まったく違って聞こえます。必要なら文体を変えます。
- 事実は正しいか。 名前、日付、金額、番号。
- 自分らしいか。 自分なら言わない言い回しは変えます。相手が知り合いなら、違いに気づきます。
英語に自信がないときは、結果の言語を日本語に戻して、意味が保たれているか確かめる方法も役に立ちます。Retexta の結果にはすべて「AI-generated. Check important details.」と表示されます。翻訳も同じです。
結果を英語の勉強に使う
自分の日本語と英語の結果を並べて比べてみましょう。知らなかった言い回しはどれか。表現集に加えておけば、少しずつ助けがいらなくなり、自分で書く英文も結果に近づいていきます。
あわせて読みたい
話して別の言語の文章にする手順は日本語で話して英語のテキストにする方法、英語でアポイントを取る型は打ち合わせ・アポイントを依頼するメールの書き方、留学の書類は推薦状の書き方をどうぞ。アプリについて詳しくはRetexta、Android 向けの AI 文字起こしアプリをご覧ください。
出典
FLAME Apps が2026年9月26日に確認しました。
- Retexta:目標の名称、翻訳の選択肢とその説明(「How close to the original?」「Literal」「Faithful」「Adaptive」)、Write to an institution の説明、文体、プランの名称は、アプリの文字列(英語メニュー)どおり。出力言語(50以上)は Google Play の掲載情報のとおり。機関の国の一覧に日本がないこと、一覧にない国の端末で Germany が初期値になり得ることは、アプリのコード(
AssistWorkflows.kt、InstitutionCountryDetection.kt)から読み取ったもので、実機では確認していません。 - 検索語:Bing のサジェスト(ja-JP、2026年9月26日)。「英文 作成 ai」の候補に「無料」「英文メール作成 ai」「英文作成に強い ai」など。
