ブレインダンプのやり方:頭の中を声に出して整理する

ブレインダンプとは、頭の中のことを整理せずに全部書き出し、あとで仕分ける方法です。やり方の手順、書き出しのきっかけになる質問、仕分けシート、声で行う方法を紹介します。

更新日 2026年9月26日 · 8 分で読めます

ブレインダンプは、頭の中にあることを整理せずに全部出し、あとで仕分ける方法です。数分の時間をとり、浮かんできたやること、アイデア、気がかりを書くか話すかして、新しいことが出てこなくなるまで続けます。そのあとリストを見直し、1つずつ決めていきます。すぐやる、日にちを決める、人に頼む、メモとして残す、手放す、のどれかです。

手順 やること
1. 出す 頭にあることを、順番を気にせずに書くか話す
2. 続ける 手が止まったら、下のきっかけの質問を使う
3. 見直す リスト全体を一度読む
4. 仕分ける やること、日付があること、アイデア、手放すこと
5. 次の一歩 やることには、具体的な次の行動を決める

「ブレインダンプ」で検索すると、IT 資格試験の分野で使われる「ブレインダンプサイト」が出てくることがあります。これはまったく別の意味の言葉で、このページでは扱いません。

ブレインダンプのやり方:手順

  1. 時間と場所を決めます。 静かな部屋の隅、散歩中、車を出す前の駐車場など。始めやすくなるなら、10分のように時間を決めます。
  2. 整理せずに出します。 浮かんだことをそのまま書くか話します。「歯医者に電話」「庭のアイデア」「会議のことがまだモヤモヤする」「美咲の誕生日プレゼント」。良い悪いの判断も、順番づけもまだしません。
  3. 止まったら、きっかけの質問を使います。 下のリストは、やり残しがたまりやすい分野を順に回るためのものです。
  4. 新しいことが出てこなくなったら止めます。 同じことを繰り返し始めたら、最初の書き出しは終わりです。
  5. 読み返して仕分けます。 下の仕分けシートを使います。リストが役に立つかどうかは、この仕分けで決まります。
  6. やることには次の一歩を決めます。 「確定申告」は心配ごとです。「土曜日に去年の申告書類を探す」がやることです。

きっかけになる質問(テンプレート)

デビッド・アレンの「Getting Things Done(GTD)」では、「今、何に気をとられているか」という問いから始まるトリガーリストを使って、頭の中を洗い出します。次の質問は、それと同じように分野ごとにまとめた、私たちの短い版です。

今週、仕事でやらなければいけないことは?
誰かに約束したことは?
電話、メール、返事をしなければいけない相手は?
誰かの返事を待っていることは?
家で直す、買う、片づけるものは?
近づいている支払い、書類、締め切りは?
予約しなければいけないものは?
近づいている誕生日、旅行、行事は?
何度も浮かんでくるアイデアは?
始めたのに終わっていないことは?
まだ口に出していない気がかりは?
自由な午後があったら何をしたい?

さっと目を通し、何も浮かばない質問は飛ばしてかまいません。

仕分けシート

全部出し終えたら、1つずつ次の5つのどれかに入れます。メモアプリにコピーしても、印刷してもかまいません。

すぐやる(次の一歩)
・[やること]:[次の一歩]

日にちを決める(日付)
・[やること]:[日付]

人に頼む・聞く(相手)
・[やること]:[名前]

メモ・アイデアとして残す
・[アイデア]

手放す
・[やらないと決めたこと]

「手放す」の欄が大切です。書き出したうえで「これはやらない」と決めるのも、立派な決断です。

声でブレインダンプする

考えが次々に出てくるときは、書くより話すほうが楽だという人は多いでしょう。ただ、ボイスメモのままだと、あとで聞き直す手間が残ります。話した内容を仕分けてくれる音声文字起こしアプリを使えば、話しっぱなしの状態から、1回で仕分けシートの形まで進めます。

Retexta で行う場合は次のとおりです。Retexta は、クラウドで処理する Android 向けの音声文字起こし・AI ライティングアプリで、日本語で話せば日本語でまとめます。アプリのメニューは英語で、以下のボタン名は英語のまま書いています。

  1. Retexta を開き、New task をタップします。
  2. What do you want to do? で More templates を開き、Take notes を選びます。
  3. Record audio をタップして話します。詰まったら上の質問を使います。話題があちこちに飛んでもかまいません。それがブレインダンプです。
  4. 録音を止めると、Retexta が文字起こしし、メモにまとめます。
  5. 結果の画面で文章の種類を切り替えます。Structured notes は話題ごとにまとめ、Task list はやることを取り出し、Short summary は要点だけにします。
  6. 結果を読み、どのやることも本当に自分のものか、抜けがないかを確認します。

やることのリストではなく、その日の振り返りを残したいときは、Journal entry(同じく More templates の中)を使います。アプリでは「Speak about your day and get a personal journal entry.」と説明されています。

Take notes と Journal entry は Retexta Pro の機能で、結果のコピー、共有、エクスポートには Retexta Pro またはクレジットが必要です。Retexta は無料で試せます。新規ユーザーは Pro の結果をいくつか無料でアプリ内に表示でき、それを使い切った後は Retexta Pro またはクレジットが必要です。録音はクラウドで処理されるので、声に出す内容、特にほかの人についての話は、よく考えてからにしましょう。

例:話したブレインダンプを、仕分けたリストに

この例は、考え方を示すために私たちが作ったものです。アプリの実際の出力ではなく、結果は毎回変わります。

話した内容:

えっと、今頭にあること全部。
車の車検、たしか十月だった気がする。
美咲に結婚式の写真を送るって約束してた。
仕事は、木曜の会議の資料、まだ手をつけてない。
あと、出張のあいだ、取引先との電話を小林さんに代わってもらえるか聞かないと。
母の誕生日が二十日で、何を贈るか決めてない。
フォトブックとかいいかも。
台所の蛇口、また水がぽたぽたしてる。
あ、それと、町内でリサイクル交換会をやるアイデア、ずっと考えてる。どこかに書いておきたい。
あと、全然見てない動画配信サービス、解約しないと。

やることリストとメモ(Take notes の Task list):

やること
・車検の予約をする(期限を確認、たぶん10月)
・美咲に結婚式の写真を送る
・木曜の会議資料に着手する
・出張中の取引先との電話を小林さんに頼めるか聞く
・20日の母の誕生日プレゼントを決める(案:フォトブック)
・台所の蛇口を直すか、修理を頼む
・使っていない動画配信サービスを解約する

アイデア
・町内のリサイクル交換会

話した内容は、車から仕事、家族へと飛んでいました。リストでは、やることが1行ずつに分かれ、アイデアは別に残っています。どれから手をつけるかを決めやすくなります。

ノート、メモアプリ、声:どれでやるか

紙のノート メモアプリ 声(Retexta)
書き出し方 手で書く 打ち込む 話す
仕分け あとで手作業 あとで手作業 録音から整理したメモややることリスト
使える場所 ペンがあればどこでも スマホがあればどこでも 声を出せる場所。処理はクラウド
費用 ノート代 たいてい最初から入っている 無料で試せる。Take notes は Retexta Pro

手で書くのが好きで、リストを机に置いておきたいなら、ノートにかなうものはありません。考えるスピードに書くのが追いつかないときや、手がふさがっているときは、声のほうが向いています。

ブレインダンプとジャーナリングの違い

どちらも「書き出す」方法ですが、目的が違います。

  • ブレインダンプは、頭の中の用事や考えを出し切って、行動に移せるリストにすることが目的です。最後は仕分けで終わります。
  • ジャーナリングは、出来事や気持ちを振り返って言葉にすることが中心です。最後は振り返りの文章になります。

先にブレインダンプで頭を空にしてから、落ち着いてジャーナリングをする、という組み合わせもできます。

頭を整理するための方法です

ブレインダンプは、考えをリストにするための方法で、何かの治療ではありません。考えが重すぎて一人で抱えきれないと感じるときは、信頼できる人や専門家に相談してください。

あわせて読みたい

話しているうちに残しておきたい思い出が出てきたら、声で自分史を書く方法をご覧ください。手元のボイスメモは Android でボイスメモを文字起こしする方法か ボイスメモや長い音声メッセージを要約する方法で文字にできます。アプリについては Retexta:AI 文字起こしアプリへ。

出典

FLAME Apps が 2026年9月25日に確認しました。

  • Getting Things Done(David Allen Company)「Incompletion Trigger List」(PDF、英語):「What has your attention?」という問いと、リストが扱う生活の分野。
  • Retexta:目的、文章の種類、プランの名前は、アプリ(バージョン 2026.1.23、メニューは英語)と Google Play の掲載情報に基づきます。
  • きっかけの質問、仕分けシート、例:FLAME Apps がこのページのために作成しました。
よくある質問

知っておきたいこと

ブレインダンプとは何ですか?

頭の中にあるやること、アイデア、気がかりを、順番や重要度を考えずにすべて書き出し、あとで仕分ける方法です。英語の brain dump(頭の中身を出す)から来た言葉です。なお、IT 資格試験の分野で使われる「ブレインダンプサイト」はまったく別の意味で、このページの内容とは関係ありません。

ブレインダンプとジャーナリングの違いは?

ブレインダンプは、頭の中の用事や考えを出し切って、行動に移せるリストにすることが目的です。ジャーナリングは、その日の出来事や気持ちを振り返って書くことが中心です。ブレインダンプの最後は仕分けで、ジャーナリングの最後は振り返りの文章になります。

ブレインダンプはノートと声のどちらでやるのがいいですか?

手で書くのが好きで、リストを机に置いておきたいならノートが向いています。書くより考えるほうが速い人や、手がふさがっている場面では、声で話して文字にする方法が便利です。どちらでも、最後に仕分けをすることが大切です。

ブレインダンプにはどんな効果がありますか?

このページでは、効果についての研究は扱っていません。実際にできることは、気になっていることを1枚のリストにまとめ、次にやることを決められることです。考えが重すぎて一人で抱えきれないと感じるときは、信頼できる人や専門家に相談してください。

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