ダーツ大会の形式:トーナメント、総当たり、予選リーグ

ダーツ大会の形式を比較。トーナメント(シングルイリミネーション)、総当たり、予選リーグと決勝トーナメント、ダブルイリミネーションの試合数を8人、16人、32人で計算しました。

更新日 2026年9月28日 · 8 分で読めます

ダーツ大会の形式は、主に4つか、その組み合わせです。トーナメント(シングルイリミネーション、1回負けたら終わり)、総当たり(ラウンドロビン、全員と対戦)、予選リーグのあと決勝トーナメント、ダブルイリミネーション(2回負けたら終わり)。一番早いのはトーナメントで、n人で n-1試合。総当たりは全員が一番多く投げられますが、n×(n-1)÷2試合と急に増えます。その間にあるのが予選リーグとダブルイリミネーションです。

日本の WDF 加盟団体 JSFD の競技規則は、通常のトーナメントを「1ノックアウトブラケット(シングルイリミネーション)」で行い、限られた大会ではダブルイリミネーション、トリプルイリミネーション、ウイナー・ルーザーブラケット方式も可能で、予選リーグを総当たり、決勝トーナメントをノックアウトにすることもできる、としています(JSFD 4-2)。

形式 敗退の条件 n人の試合数 向いている場面
トーナメント(シングルイリミネーション) 1回負け n-1 人数が多く、時間が短い
総当たり(ラウンドロビン) 敗退なし、成績で順位 n×(n-1)÷2 3から8人、リーグの夜
予選リーグのあと決勝トーナメント 予選で上位に入れない、その後1回負け 予選の試合数+トーナメント 16から64人で全員に数試合
ダブルイリミネーション 2回負け 2n-2、決勝をやり直す場合は 2n-1 1試合の不調で終わらせたくない大会

試合数はそれぞれの形式の標準的な計算です(英語版 Wikipedia の各記事)。下の表はそれをよくある人数に当てはめたものです。

8人、16人、32人ならどれか

上の式から計算しました。1試合は、何レグ行うかにかかわらず1つの対戦です。予選リーグは4人ずつ、上位2人が決勝トーナメントへ進む形です。

人数 トーナメント 総当たり 4人の予選リーグ、上位2人が決勝へ ダブルイリミネーション
4 3 6 不要 6か7
6 5(不戦勝2) 15 不要 10か11
8 7 28 2組:12+3=15 14か15
12 11(不戦勝4) 66 3組:18+5(6人の決勝、不戦勝2)=23 22か23
16 15 120 4組:24+7=31 30か31
32 31 496 8組:48+15=63 62か63

1試合の時間は、試合の形式(ベストオブ3レグはベストオブ7よりずっと短い)とプレイヤーで変わるので、時間の見積もりは自分の数字で。試合数×1試合のだいたいの時間÷使えるボードの数、で計算します。

トーナメント(シングルイリミネーション)

2人ずつ対戦し、勝った人が進み、負けた人は終わり。最後の2人が決勝で対戦します。人数が2のべき乗(4、8、16、32)だとちょうどよく、そうでないときは1回戦に不戦勝を入れます。

  • 不戦勝の数: 次の2のべき乗から人数を引いた数。12人なら16人の山に不戦勝4つ、20人なら32人の山に12。JSFD の規則は、できるだけ1回戦が不戦勝にならないよう予選の組み合わせを考えるとしています(JSFD 4-5)。WDF の規則も、予選の試合で1回戦本番の不戦勝をなくすよう求めています(WDF 11.02)。たとえば20人なら、8人で4試合の予選を行い、勝った4人と残りの12人で16人のトーナメントにします。
  • シード: 主催者はランキングの成績などを参考にしたシード制を採れます(JSFD 4-2)。標準的な配置は、8シードなら1対8、2対7、3対6、4対5で、1位と2位のシードは決勝まで当たりません。
  • 弱点: はっきり決まるのは優勝と準優勝だけ。半分の人は1試合しか投げられません。

8人(シードあり)のトーナメント表:

準々決勝 準決勝 決勝
1対8 1/8の勝者 対 4/5の勝者
4対5 上の山の勝者 対 下の山の勝者
3対6 3/6の勝者 対 2/7の勝者
2対7

PDC 世界選手権は128人のトーナメントで、全員が1回戦から出ます。ラウンドとセットはPDC世界選手権の試合形式へ。

総当たり(ラウンドロビン)

全員がほかの全員と1回ずつ対戦し、成績の一番よい人が優勝です。一番公平ですが、一番時間がかかります。

  • 対戦の順番: 人数が偶数なら、毎ラウンド全員が投げ、n-1ラウンドで終わります。奇数なら「休み」の架空の1人を加え、その人と当たった人がそのラウンドは休みです(英語版 Wikipedia)。
  • 順位の決め方: 始める前に同点のときの決め方を決めましょう。たとえば、勝ち試合数、レグの差、取ったレグ数、直接対決の順です(ドイツの DDV の予選リーグの決め方)。

4人、5人、6人の総当たり表(サークル方式、プレイヤーは1から6の番号):

ラウンド 4人 5人(毎ラウンド1人休み) 6人
1 1対4、2対3 2対5、3対4、休み1 1対6、2対5、3対4
2 1対3、2対4 1対5、2対3、休み4 1対5、4対6、2対3
3 1対2、3対4 1対4、3対5、休み2 1対4、3対5、2対6
4 1対3、2対4、休み5 1対3、2対4、5対6
5 1対2、4対5、休み3 1対2、3対6、4対5

これを、プレイヤーごとの行と、勝ち試合数、取ったレグ、取られたレグの列がある表に写して使います。

予選リーグのあと決勝トーナメント

参加者を総当たりのグループに分け、各グループの上位を決勝トーナメントへ送ります。全員が数試合投げられ、最後ははっきり決勝で決まります。JSFD の規則もこの形を認めています(JSFD 4-2)。

16人ならこんな組み方ができます。4人ずつ4グループ(1グループ6試合)、各グループの上位2人が準々決勝へ。A 組1位対 D 組2位、B 組1位対 C 組2位、のように組むと、同じグループの2人がすぐにまた当たることはありません。

ダブルイリミネーション

2回目に負けたら終わりです。山が勝者側(ウイナーズ)と敗者側(ルーザーズ)に分かれ、1回目に負けた人は敗者側で試合を続けます。両側の勝者が決勝で対戦します(英語版 Wikipedia)。

  • 決勝: 敗者側から来た人はすでに1回負けているので、決勝を2試合まで行い、敗者側の人は2回勝つ必要がある、とすることがよくあります。これが「2n-1」の理由です。
  • 試合数: 2n-2、決勝をやり直すなら 2n-1。16人で30か31試合、トーナメントの2倍です。

敗者側の人は試合数が多くなる(英語版 Wikipedia の16人の例では、勝者側から決勝までは4試合、敗者側からは最大7試合)ので、見た目より時間がかかります。ボードの数と時間はそのつもりで計画しましょう。

試合の形式

大会の形式は誰と誰が当たるかを、試合の形式は1試合の勝ち方を決めます。JSFD の認可トーナメントは男子と女子のシングルス501をベストオブ3以上で行い(JSFD 1-6)、ベストオブ3レッグ以上、ベストオブ1セット以上の試合を組めます(JSFD 4-5)。種目は男女シングルス、オープンシングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、チーム戦などを設けられます(JSFD 4-5)。01のリミット(ラウンドの上限)は、決勝戦には設けられません(JSFD 2-7)。予選を短く、決勝を長くする組み方もあります。レグとセットの数え方はダーツのセットとレグへ。

各試合を Darts Counter で数える

Darts Counter はトーナメント表やリーグ表を作れないので、表は紙やホワイトボードに書いてください。アプリができるのは、各試合の点数計算です。メニューは英語表示です。

  • X01 は301から901、Double Out、Master Out、Straight Out と Double In、Master In、Straight In。インストール直後は Straight Out なので、ダブルアウトの大会なら Double Out に。
  • Sets と Legs は先取の数。ベストオブ5レグなら Legs を3に。
  • クリケットとカットスロートも数えられます。
  • 何人でも1つのゲームで遊べます。Play out all positions をオンにすると、勝者が決まったあとも全員が投げ続けるので、少人数なら1ゲームで全員の順位が決まります。

レグごとの平均が残るので、大会のあとに全員が自分の投げ方を振り返れます。ダーツマシンとは連動しないので、ソフトダーツの大会はマシンで数えてください。全ゲームを無料でカウントできます。

出典

執筆:FLAME Apps(2015年から Darts Counter を開発)。2026年9月28日確認。人数ごとの試合数と対戦表は、出典の式からの当サイトの計算です。

よくある質問

知っておきたいこと

ダーツ大会にはどの形式がいいですか?

8人から32人の短い大会なら、トーナメント(1回負けたら終わり)が一番早く、n人で n-1試合です。全員に何試合かさせたいなら、4人ずつの予選リーグのあと決勝トーナメント、または2回負けるまで残れるダブルイリミネーションが向いています。

総当たり(ラウンドロビン)の試合数は?

n人なら n×(n-1)÷2試合です。6人なら15試合、8人なら28試合。順位は勝ち試合数、次にレグの差などで決めます。

人数が8人や16人ぴったりでないときは?

1回戦に不戦勝(シード、バイ)を入れます。数は、次の2のべき乗から人数を引いた数です。12人なら16人の山に4つの不戦勝です。JSFD の競技規則も、できるだけ1回戦が不戦勝にならないように予選の組み合わせを考えるとしています。

JSFD の大会はどの形式ですか?

JSFD の競技規則では、通常のトーナメントは1ノックアウトブラケット(シングルイリミネーション)です。限られた大会ではダブルイリミネーションなども可能で、予選リーグを総当たり、決勝をトーナメントにすることもできます。

アプリでトーナメント表を作れますか?

Darts Counter はトーナメント表やリーグ表は作れません。各試合の点数を数えるアプリです。表は紙やホワイトボードに書き、試合ごとにアプリで数えてください。

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