PDC(Professional Darts Corporation)はプロのツアーです。ツアーカードを持つ選手の大会、プレミアリーグ、アレクサンドラ・パレスの世界選手権を運営する会社です。WDF(World Darts Federation)は各国のダーツ団体の世界連盟で、オープンのランキング大会とレイクサイドでの独自の世界選手権を開いています。日本の WDF 加盟団体は 一般社団法人 JSFD です。PDC の選手が離れた元の団体 BDO(British Darts Organisation)は2020年に崩壊し、もうありません。ツアーカードの保持者は WDF のランキング大会に出られないので、2つのサーキットは別々です。
どちらもスティールダーツ(ハードダーツ)の団体です。日本で遊ばれているソフトダーツには、マシンのメーカーの大会やソフトダーツのプロツアーがあり、PDC や WDF とは別の組織です(下で説明します)。
| PDC | WDF | BDO | |
|---|---|---|---|
| どんな組織か | プロのダーツの会社 | 各国のダーツ団体の世界連盟 | かつての英国のダーツ団体 |
| 設立 | 1992年1月(World Darts Council として) | 1976年(WDF 自身の説明) | 1973年1月7日 |
| 現状(2026年9月) | 活動中 | 活動中、78の加盟団体を掲載 | 2020年に崩壊、会社は2024年11月5日に解散 |
| 世界選手権 | PDC 世界選手権、アレクサンドラ・パレス | WDF 世界選手権、レイクサイド | BDO 世界選手権(1978年から2020年) |
| 出場できる人 | ツアーカード保持者128人と予選通過者 | オープンのランキング大会。PDC ツアーカード保持者は不可 | |
| ランキング | 賞金:2年(世界ランキング)、12か月(ProTour) | 12か月のベスト10の成績 | |
| 規則 | DRA Rules 2026 | WDF Playing and Tournament Rules | |
| 日本との関係 | このページでは扱わない | 日本の加盟団体は JSFD |
各行の出典はページの最後にあります。PDC と BDO の設立日は英語版 Wikipedia、BDO の現状は英国の会社登記、そのほかは PDC と WDF のサイトによります。英語版 Wikipedia は WDF の設立を1974年としていますが、WDF 自身は1976年としています。
日本の団体:JSFD
WDF の加盟団体のページには、日本の加盟団体として JSFD が載っています。JSFD のサイトによると次のとおりです。
- 世界の窓口: WDF の規定により1国1窓口で、JSFD は WDF 加盟各国の大会に日本代表選手を派遣できる唯一の団体としています(JSFD 競技規則 1-3)。アジアダーツカウンシル加盟国の大会についても同じです。
- 競技規則: JSFD の競技規則は WDF 公式競技規則に準じ、書かれていない条項は WDF の規則を使います(JSFD 1-2)。ハードダーツの距離237 cm、ブルの高さ173 cm などです。
- 大会: WDF 公認トーナメント、WDF ランキングポイント取得トーナメント、日本代表選考トーナメントなどを主催や共催します(JSFD 1-1)。2017年には、日本で初めての WDF ワールドカップを神戸で開きました。
- ソフトダーツについて: JSFD は、ソフトチップダーツも正式な競技種目であると認識しているとし、日程の重なるトーナメントの主催者と調整するため、WDF 国際大会の派遣選考を改定したと書いています。
JSFD のサイトには大会の一覧とポイントランキングが公開されています。2026年9月には、JDA 第52回 日本ダーツ選手権大会 スティールの部(2027年2月27日)や Steel Tour Japan(STJ)の大会が載っていました。
日本のソフトダーツのプロツアー
日本には、ソフトダーツのプロツアーがあります。SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN(JAPAN)の公式サイトには、2026年のステージとして香川、東京、愛知、新潟、京都、神奈川、大阪(STAGE9)などの大会と、年間ランキングが載っています。東京と横浜のステージは、DARTSLIVE OPEN と同時開催と書かれています。PHOENIX のサイトのメニューにも「PERFECT」や「プロダーツ」の項目があります。
これらはソフトダーツのマシンで行う大会で、PDC や WDF の規則とは別のルールで運営されます。細かいルールや、PDC、WDF との関係は、このページでは確認していません。ソフトダーツとハードダーツの違いはソフトダーツとハードダーツの違いへ。
PDC:プロのツアー
PDC は1992年1月に、16人のトップ選手が自分たちの組織として World Darts Council(WDC) を作ったことから始まりました。英語版 Wikipedia によると、その中には、まだ現役だった歴代の BDO 世界王者全員が入っていました。ドイツ語版 Wikipedia は、PDC は連盟ではなく営利企業だと書いています。
PDC が自分のサイトで説明している事業です。
- ProTour: ツアーカード保持者のための大会シリーズ。2月から11月の Players Championship と European Tour。
- プレミアリーグ: 2月から5月の17夜、8人で行い、16夜のあと上位4人がロンドンの The O2 でのファイナルナイトに進みます。
- ツアーカード: 2011年から、PDC は毎年128人のツアーカード保持者のリストを持っています(PDC、2026年1月26日)。
- テレビ中継の大きな大会(ワールド・マッチプレイ、ワールド・グランプリ、UK オープン、グランドスラム)と、世界選手権。2026/27大会は128人、賞金総額500万ポンドです(PDC、2026年2月24日)。形式はPDC世界選手権の試合形式へ。
PDC に入る道
- Qualifying School: 16歳以上ならだれでも、2年間のツアーカードをねらえます。英国とアイルランドの選手は UK、ほかの欧州は European、その他の国(北米など)の選手は選べます。
- Challenge Tour: Qualifying School でカードを取れなかった選手の24大会。最終ランキングの上位2人がカードを得ます。
- Development Tour: 16歳から23歳の24大会。上位2人がカード、上位3人が世界選手権に招待されます。
- Women's Series: 16歳以上の女性の24大会。上位3人が世界選手権に出場します。
PDC の「Play PDC events」のページ(2026年9月25日取得。一部は2025年シーズンの説明のまま)によります。
PDC のランキング
- PDC 世界ランキング: 2年間のランキング大会での賞金が元。世界選手権、ワールド・マッチプレイ、ワールド・グランプリ、ワールド・マスターズの出場枠が決まります。
- ProTour ランキング: Players Championship と European Tour の賞金、直近12か月。
WDF:世界連盟
WDF は自らを世界規模のダーツ団体の連盟とし、1976年設立としています。加盟は、各国の公式のダーツ運営団体に開かれています。2026年9月25日の加盟団体ページには 78の加盟団体が載っていました(当サイトの数え方、1つは暫定加盟)。
WDF が開く大会です。
- WDF Cups: 奇数年のワールドカップと、偶数年の大陸別カップ(アメリカ、アジア・パシフィック、ヨーロッパ)。国の代表チームで争います。
- WDF メジャー: ワールド・マスターズ(2027年はラスベガスで7月6日から11日)と世界選手権。WDF 世界選手権は2022年の第1回から英国フリムリー・グリーンのレイクサイドで行われ、2026年大会は 2026年11月27日から12月6日、オープン48人、女子24人です(WDF の大会ページと2026年6月2日の出場基準)。
- 世界各地のオープンのランキング大会。WDF ランキングは直近12か月のベスト10の成績で決まります(英語版 Wikipedia)。
BDO はどうなったか
BDO は1973年1月7日に設立され、1978年に最初の世界プロダーツ選手権を開き、長く英国のダーツのルールを決めてきました。237 cm の距離もその1つです(英語版 Wikipedia)。分裂後、多くのトップ選手が PDC へ移りました。2019年のワールド・マスターズでの不手際のあと、WDF は BDO を準会員に格下げし、2020年の世界選手権の賞金は減らされました(英語版 Wikipedia)。
英国の会社登記(2026年9月25日確認)では、商業部門の British Darts Organisation Enterprises Limited は2020年9月7日に清算の申し立て、2024年9月14日に解散。British Darts Organisation Limited は2024年11月5日に任意の登記抹消で解散しています。いずれにせよ、BDO はもうダーツを運営していません。
「BDO のルール」を探している場合:BDO のルールはもうどこでも使われていません。アマチュアのスティールダーツは WDF の規則か、各国の団体の規則で行われ、日本では JSFD の競技規則です。PDC の大会は DRA の規則です。どちらもダーツのルールで紹介しています。
両方に出られるか
同時には出られません。WDF のランキング規則は「現在の PDC ツアーカード保持者は、WDF のランキング大会に出場できない」としています(WDF World Ranking Systems Criteria, Seniors、2.05、2026年8月17日改訂)。
家でプロと同じ形式で投げる
どちらのツアーを見ていても、ゲームは同じ501のダブルアウトです。Darts Counter で、PDC のようなセットマッチを家のボードで遊べます。メニューは英語表示です。インストール直後は Straight Out なので、一度だけ Double Out に切り替えてください。レグごとに、テレビの画面でおなじみの3ダーツ平均が残ります。ソフトダーツのマシンとは連動しません。全ゲームを無料でカウントできます。
出典
執筆:FLAME Apps(2015年から Darts Counter を開発)。PDC、WDF、BDO の出典は2026年9月25日、JSFD と JAPAN のサイトは2026年9月25日と28日に取得しました。
- 一般社団法人 JSFD、JSFDについて(1国1窓口、2017年 WDF ワールドカップ神戸大会、ソフトチップダーツの位置づけ)、競技規則(2025年3月改訂)1-1から1-3
- WDF Members(英語、日本の加盟団体)
- SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN(2026年のステージ、ランキング)
- PHOENIXDARTS 日本(PERFECT、プロダーツ)
- PDC、Play PDC events、Rankings、PDC ProTour(英語)
- PDC、2026/27 World Championship qualifying structure(2026年2月24日、英語)
- PDC ニュース、Tour Card holders for 2026(2026年1月26日、英語)
- WDF、World Ranking Systems Criteria, Seniors, rev 50(2026年8月17日、英語)2.05
- WDF、World Championship 2026、World Masters 2027、Organisation(英語)
- 英国 Companies House、British Darts Organisation Limited, 01270325、British Darts Organisation Enterprises Limited, 01499298
- Wikipedia(英語)、Professional Darts Corporation、British Darts Organisation、World Darts Federation
- Wikipedia(ドイツ語)、Darts(PDC は企業)
